更年期障害とエストロゲンの関係
閉経前後10年間を更年期といい、この時期に様々な不快な症状が起こります。
これを更年期障害といい、閉経の前後に女性ホルモンが減少していく事によって起こります。
よく耳にする女性ホルモンはエストロゲン(卵胞ホルモン)のことで、卵巣から分泌されます。
女性らしい丸みを帯びた体に形成したり、月経や自律神経の働きにまで、
女性にとってなくてはならない重要なホルモンです。
しかしこの分泌量は18〜40歳位までは盛んですが、
40歳を過ぎる頃から卵巣の機能の低下により減少し始め、
閉経前後頃になると急激に減少すると言われます。
更年期症状が現れる時期は早い人で30歳後半から始まる早期閉経の人もいれば、
50代も終盤に差し掛かってから、という方もいるように個人差が大きいです。
エストロゲンの分泌が不十分だと脳から分泌を促進する為の別のホルモンが分泌されますが、
卵巣の機能がうまく働かないため、それに対応する事が出来ません。
そのやりとりが一方通行のまま繰り返されるうちに、
ホルモンや自律神経のバランスが乱れて更年期障害の原因となってしまうのです。
症状にも個人差があり、心身共に不快な症状が現れます。
精神症状はイライラしたり、常に不安になる、睡眠障害など、
身体症状はほてりや動悸、多汗、めまいなどが起こってしまいます。
改善策として減少した体内にエストロゲンを補う療法やピルなどを使用して
ホルモンバランスを整えることによって、症状を緩和する事が可能です